婚活1

婚活を初めたのは35歳の5月ぐらいだった。

きっかけは、今後の将来をふと考えると一人では不安になったことと、両親を安心させるためである。


婚活をしようと思っても教科書など存在しない。直近の女性経験と言えば大学の時に合コンで知り合った彼女と3年間お付き合いをしたくらいだ。その子が忘れられず、12年位は彼女がいない日々を送ってしまっていた。


取りあえず、婚活パーティーの参加を考え、携帯電話にて大手のパーティーに参加予約をした。軽い軽食付きパーティーであった。



いざパーティー当時になり、何もわからない

状態で携帯片手に会場を探す。駅近くであったが普段立ち寄らない場所であったため以外に迷った。

会場の入り口には男女の受付待ちの列があった。ちょっと異様な光景であった。「料金は8000円です。あと、ペンをお持ちですか?」ペン?そんなの持っているわけでも無く、「持っていません」と答えると「100円です。帰りの際はお返しください。返金します。」チョット高いなぁと思ったが、町でナンパする勇気も無いし、職場には女性がいないので仕方なく8100円を払うと番号が渡される。

23番であった。「23番?」

22人はライバルがいるのかぁ。

自分の番号の席に座ると目の前には女性か座っていた。声を掛けられずテーブルの上に置いてあったプロフィールカードに記入をするが初めて記入するため上手には書けなかった。

趣味…車

続柄…長男

休日の過ごし方…ドライブ

その他…なし

淡々とした内容となってしまった。